01ピンボケ・明らかな失敗・使えない素材を先に外す
明らかなピンボケ、意図せず目をつぶったカット、強い手ぶれ、除去が難しいロゴなど、使えない理由がはっきりしたものを先に外します。普通の庭、公園、山、趣味の写真でも、用途が違う素材を増やすことは大切だと考えています。100枚から1枚だけ選び、その1枚に極端に時間をかける方法を、すべての撮影の基準にはしません。
量を増やすことは、画質や権利を省くことではありません。使うサイズでピントや修正跡を見て、動画は最初から最後まで再生します。人物や場所の必要な許諾が足りない素材は、画質が良くても提出せず、権利確認待ちとして分けます。
撮影枚数だけで進み具合を判断しません。保存済み、選別済み、編集済み、権利確認済み、情報入力済み、提出済みなどを同じ意味で使います。編集が終わった素材が多いのに提出が少なければ、撮影より情報入力や権利確認を進めるほうがよい場合もあります。
02露出・色・コントラスト中心のレタッチで仕上げる
私の仕上げは、露出、色、コントラストを中心にした軽いレタッチです。肌補正は基本的にしません。撮影時に光や背景、服装を整え、あとで直す量を減らしたいと考えています。
ロゴをAIで除去することはあります。難しければトリミングし、それでも無理ならその素材は採用しません。写真の一部の修正と、主被写体を生成した画像は同じ扱いではありません。使った処理を把握し、提出先ごとの受入れ条件や必要な表示を確認します。
AI修正を使ったら、修正部分だけでなく周囲の形、繰り返し模様、人物、文字、光のつながりも確認します。編集画面の見え方だけで終えず、書き出した提出ファイルを開き、サイズ、向き、色、圧縮、動画の音声や始めと終わりまで見ます。基準版を残し、用途別の版を区別します。
03AIのタグ案と、撮影者が責任を持つ情報を分ける
私はAIのタグ付けをよく使い、細かく見ないこともあります。すべてのタグを毎回手作業で精査している、という運用ではありません。AIを使うことで、撮った素材を情報入力の途中にためないようにしています。
ただし、この実践を「未確認の案をそのまま送れば、どの投稿先でも問題ない」という一般手順にはしません。自動の案は撮影の事実を保証しません。撮影地、何が写っているか、必要な権利や生成の扱いなど、撮影者しか確かめられない情報は元の記録と対応させます。
タイトルは中心となる人物や物と、していること、場面が伝わるようにします。キーワードは主要な被写体、動作、場所、構図など、重要なものから並べます。同じ意味の語を形だけ変えて増やしたり、関係のない人気語を入れたりせず、投稿先の現在の条件に合わせます。
同じ撮影の共通情報を使うと、写っていない道具や動作が別のカットにも残ることがあります。シリーズ内でも、縦横、寄り引き、余白、動作の段階が違えば使い道が変わります。入力の仕組みを作るときには、そうした違いがタグ案に反映されるかを少量で試します。
04撮影地は正確に。職業や親子などの表現意図は、事実表示と区別する
私は、実際の親子や職業ではなくても、場面に合う概念としてタグを付けることがあります。商用の演出で伝えたい関係や仕事と、写っている人の実在の属性を同じに扱わないことが大切です。
たとえば親子の場面を演じている写真について、概念を表すことと、実際に血縁があると説明することは別です。仕事を表現する服装や道具があっても、本人の実際の資格や勤務先が確認できるわけではありません。感情や成功なども、見た目から事実として断定せず、素材に合う概念として扱えるかを投稿先の規則で確認します。
撮影地は偽りません。分からない地名や時期をAIが補った場合も、もっともらしいから採用するのではなく、撮影記録で確認できる範囲に戻します。古い街並みを現在の様子として説明しないことも必要です。
Adobe Stockの公式案内は、内容に合う具体語や概念語と、正確なタイトル・キーワードを求めています。ただし、この案内だけで、未確認の職業や関係の断定がすべて許されるとは判断しません。エディトリアルの事実説明、商用の演出、各サイトの項目は区別し、同じ情報を無条件で流用しません。
05複数サイトへ提出し、アップロードと提出・公開を分ける
私の基本方針は、最初から複数のサイトへ出すことです。AdobeとiStockを軸に、ほかの候補にも投稿してきました。ただし、素材の種類や契約によって専属条件があるため、同じ素材をどこへでも出せるとは考えません。アカウントや契約の状態を確認してから進めます。
2026年10月9日にはAdobe Stockのアカウントが停止し、異議申立てを行っています。このガイドの投稿方針は、それ以前からの基本方針です。停止先へ今も提出できる、復旧した、と扱わず、対応の経過は別記事で記録しています。
準備済み、アップロード済み、情報入力済み、提出済み、審査中、採用、不採用、公開済み、販売実績ありは別の状態です。画面にファイルが並んだだけでは、提出まで終わっていない場合があります。素材番号と版、販売先の番号、提出日時、点数、受付を示す記録を結びます。
受付を確認できないときは、未確認として調べます。証拠がないから提出していないとは限りませんが、確認できないまま完了にもしません。画面を保存するなら、ほかの案件や個人情報を混ぜず、必要な範囲にします。

動画や大量の素材では、合計容量と実際の上り速度が作業時間に関わります。回線の広告上の最高速度ではなく、普段の場所、時間帯、接続方法で送り切れる量を目安にします。準備、送信、提出確定、結果確認に加え、再送の余裕も予定に入れます。
素材番号で追える小さな単位に分けると、中断した範囲を探しやすくなります。再開方法や重複の扱いは投稿先で確認し、送信後に数と番号を照合します。手元の提出ファイルと確認済みコピーを残し、再送や再提出は元の履歴に結び付けます。

再提出は最初の提出記録を消さず、別の提出として結び付けます。中断後の再開や重複の扱いを調べるときは、少数の素材で実際に試し、開始・終了時刻と結果を残します。通信は同居人や事業所内の利用でも変動するため、普段の利用状況で確認します。
06不採用に時間を使いすぎず、増えたポートフォリオを見る
私は不採用を一件ずつ細かく追うより、増えたポートフォリオを重視します。使える素材を仕上げて次へ進み、テーマや質は少しずつ改善します。不採用ごとの分析と再提出を、必須の工程にはしません。
一枚が通らなかったことから、撮影全体に価値がないとは判断できません。同じ理由がまとまって続く、提出が止まる、権利やアカウントについて重要な通知が来る、といった場合には別に確認します。個々の不採用を追いすぎない方針は、重大な通知まで無視する方針ではありません。
増えた点数を見るときも、アップロード待ちや権利確認待ちは公開素材に含めません。採用率を比べるなら、提出数と採用数の両方を残します。撮影数から完成数を見る割合とは分け、同じ意味の数字を比べます。
たとえば1,000枚撮っても、販売できる状態まで仕上がるのが10枚、場合によっては0枚ということもあります。これは工程の違いを示す仮例で、私の実績ではありません。採用率80%という仮の数字も、何を分母・分子にしたかで意味が変わります。必要なら週に一度まとめて確認する方法もありますが、全件を毎週詳しく見る本人の習慣を示すものではありません。
07必要なときだけ原因を確認するための補足
困ったときは、投稿先の通知に書かれた理由と、自分の仮説を分けます。「画質の問題」という通知だけでは、ピント、ノイズ、圧縮、手ぶれのどれかを確定できません。元と提出ファイルを見て、分からないことは分からないまま残します。
検索情報、軽いごみ、書き出し設定なら、修正できる場合があります。失われた細部や強い手ぶれ、必要な許可の不足は、編集で解決できないこともあります。理由を理解しないまま同じファイルを何度も送り直すより、撮り直すか次の制作へ進むかを考えます。
次に試すなら、光、背景、動作、距離、縦横など、変えられる条件を一つ選びます。通知、確認した問題、仮説、変更内容、結果をつなげておけば、同じ問題が続いたときの手掛かりになります。これは必要なときの選択肢で、毎素材を分析する義務ではありません。
メタデータを直す場合は、変更前、示された理由、変更後を結び付けます。原因を試すなら、服装が複雑なときは色数を減らす、動作の始まりと終わりを分けるなど、一つの条件だけ変えて比べます。