撮影者は人物や商品へ集中するほど、背景を見落としやすくなります。壁の作品、棚の包装、机の書類、開いた画面、窓の外の建物も、完成画像の一部です。ぼけていることや小さく写っていることだけで、問題がなくなるとは限りません。

01

撮影前に、画面の周囲まで確認する

中央だけでなく、四隅、反射面、窓、棚、机、衣服、小道具を見ます。作品、商標、住所、氏名、連絡先、車両番号、顔写真、通知画面などがないか確認します。

被写体を入れる前に背景だけを撮って確認すると、見落としを減らせます。

02

写さない方法を、撮影時に選ぶ

物を移動する、無地の面が背景になるようカメラの向きを変える、画面を消す、書類を交換するなど、現場で解決できる方法を優先します。

編集で消せる予定でも、重なり、反射、動画内の動きがあると修正が難しくなります。最初から写さないほうが確実です。

03

場所に立ち入る許可と、素材を販売する許可を分ける

撮影できる場所でも、広告などに使われる素材として販売できるとは限りません。建物、内装、展示、作品、施設名について、必要な許可の範囲を確認します。

判断は、提出先の最新条件と、権利者から得た記録に基づきます。分からない場合は、商用利用できると推測しません。

背景は飾りではありません。購入者が受け取る画像の一部です。
04

選別時は、等倍と動画再生で再確認する

小さなプレビューでは読めなかった文字やマークが、元画像では判別できることがあります。反射、遠景、衣服、小物も拡大します。

動画は一枚だけで判断せず、最初から最後まで再生します。途中だけ画面、看板、通行人が入る場合があります。

05

除去・構図変更・許可確認・保留を記録する

問題を見つけたら、何が写っていたか、どの対応を選んだか、誰が確認したかを素材番号に結び付けます。修正した場合は、修正前を消さず、別の版として残します。

判断できない素材を急いで提出せず、確認待ちとして分けます。権利の不明点は、締切が近づいても自動的には解消しません。

背景確認の順番

  1. 四隅、反射、窓、棚、机を見る
  2. 作品、商標、個人情報、画面を探す
  3. 現場で移動・消灯・構図変更する
  4. 選別時に等倍または動画全体で確認する
  5. 許可を確認できなければ保留する