撮影者には慣れた内容でも、協力者には写真がどのように使われるのか想像できないことがあります。分からないまま当日を迎えると、服装、動作、公開範囲、拘束時間の認識がずれます。短くても、双方が同じ内容を確認できる書面を用意します。

01

最初に、写真の用途を分かりやすく説明する

広告、ウェブサイト、記事などで第三者が利用する可能性があること、撮影者自身の宣伝写真だけではないことを伝えます。専門用語だけで説明せず、想定される使われ方を具体的にします。

どこで必ず使われるかは約束できません。分かっている範囲と、撮影者が決められない範囲を分けて説明します。

02

当日の条件を具体的に共有する

集合場所、開始と終了の目安、移動、屋内外、服装、小道具、着替え、撮る動作、休憩、飲食、費用や報酬をまとめます。参考写真は雰囲気を伝える補助として使い、同じ結果を保証するものにはしません。

立つ、歩く、座るといった動作でも、長時間繰り返せば負担になります。体力、天候、靴、衣服の動きやすさも確認します。

03

断ってよいこと、途中で中止できることを伝える

撮影前に同意していても、当日の体調や現場の状況で難しくなることがあります。無理な姿勢、危険な場所、抵抗のある服装や動作は断れることを明確にします。

撮影を続ける判断を、沈黙や場の雰囲気に任せません。内容を変えるときは、その場で改めて確認します。

十分な説明があれば、協力者は安心して「引き受ける」「断る」を判断できます。
04

説明と使用許諾書を、同じ撮影内容にそろえる

口頭で伝えた内容、事前の説明書、使用許諾書の範囲が食い違わないようにします。署名だけを先に求めず、質問できる時間を作ります。

未成年者、特別な配慮が必要な人、複数人の撮影では、本人以外に必要な同意や連絡方法も事前に確認します。

05

変更点と撮影後の連絡方法を残す

場所、服装、撮影内容、時間、報酬などが変わった場合は、変更後の内容を記録します。撮影後の質問や、約束したデータの受け渡しについて、連絡先と時期も共有します。

協力関係は撮影終了で消えません。説明したことを守り、記録を安全に管理するところまでが人物撮影です。

事前説明に含めること

  1. 写真・動画の用途と公開の可能性
  2. 場所、時間、移動、服装、動作
  3. 報酬・費用・休憩・安全への配慮
  4. 断れる内容と中止できること
  5. 使用許諾書と撮影後の連絡方法