撮影枚数だけでは、仕事として使える素材が何点あるかは分かりません。必要なのは、あとから探し出せて、販売でき、問題が起きたときに根拠を確認できる素材です。撮影してからその状態になるまでには、いくつもの作業があります。
枚数を数える前に、作業段階を決める
たとえば、撮影済み、パソコンへ保存済み、確認済み、選別済み、編集済み、権利確認済み、検索用情報の入力済み、提出済み、採用、利用実績あり、という段階に分けます。名称は違っても構いません。毎回同じ意味で使うことが重要です。
一つのファイルを、複数の完成品として数えてはいけません。同じファイルだと分かる番号や名前を保ち、作業が進むたびに現在の状態を変更します。
どの工程で止まっているかを確認する
選別済みの写真が多いのに、検索用情報の入力まで進んだ写真が少なければ、問題は撮影枚数ではありません。編集や情報入力に作業がたまっています。編集済みの写真が同意書待ちで止まっているなら、権利確認の進め方を見直す必要があります。
週に一度、各段階に何枚あるかを数えると、完成前の素材がどこにたまっているかが分かります。新しく大量に撮影するより、止まっている作業を進めたほうが販売素材を増やせる場合もあります。
撮影した瞬間ではなく、販売に使える状態まで仕上げて、初めて商品になります。
提出と採用を分ける
アップロード用フォルダに入れた、送信待ち一覧に表示された、ストックサイトの提出画面に並んだ、という状態は、すべて作業の途中です。これだけでは、提出や採用が完了したとはいえません。
送信日、審査結果、不採用の理由、修正して再提出した日を、それぞれ記録します。「準備済み」を「提出済み」にしたり、「審査中」を「採用済み」にしたりしないことが大切です。
割合には、分母と分子も添える
「採用率80%」という数字でも、撮影した全素材のうち80%なのか、選別した素材のうち80%なのか、提出した素材のうち80%なのかで意味が変わります。割合だけでなく、何枚中の何枚だったかを一緒に記録します。
ストックサイトの審査を調べるなら、提出数と採用数を比べます。撮影全体の効率を調べるなら、撮影数から採用数までを比べます。違う数字を同じ「採用率」として比べないようにします。
あとから探し出せるか試す
採用された素材にも、編集の元になるファイル、検索用情報、権利を確認できる書類、提出履歴、バックアップが必要です。数か月後の自分や別の担当者が、正しいファイルを見つけ、現在の状態を説明できるか試します。
記憶を頼りにフォルダを一つずつ開かないと分からないなら、管理方法はまだ不安定です。あとから修正や削除が必要になったときも、新しい販売機会が見つかったときも、素材をすぐに取り出せる管理が役立ちます。
毎週確認する5項目
- 撮影済みで、安全な場所へ保存できた素材
- 選別と編集が終わった素材
- 権利確認と検索用情報の入力が終わった素材
- 提出済み、審査済み、採用された素材
- 根拠となる記録と一緒に探し出せる素材
