過去の写真には、建て替わる前の街、変化する暮らし、季節や旅の記録など、撮り直せない価値があります。一方で、元データが見つからない、許可の範囲が分からない、現在の提出条件を満たさないといった問題も残ります。

01

撮影時の情報を最も多く残したデータを探す

小さく書き出したJPEGやSNSから保存した画像ではなく、RAW、撮影直後のJPEG、編集前の動画など、撮影時の情報が最も多く残っているファイルを探します。撮影日、カメラ、元のファイル名も確認します。

元データが見つからない場合は、その事実を記録します。画像を拡大するだけで、失われたピントや細部が戻るわけではありません。

02

今使っているモニターで、全体と細部を確認する

ピント、手ぶれ、ノイズ、白とび、黒つぶれ、色のにじみ、センサーの汚れ、圧縮跡を等倍で確認します。当時は気にならなかった問題が、現在のモニターや提出サイズでは目立つことがあります。

編集し直す場合も、元データを上書きしません。新しい版として保存し、実際に提出するファイルを最初から最後まで確認します。

03

撮影時の許可を、現在の販売用途に当てはめない

人物の同意、場所の撮影許可、作品や商標の写り込みを確認します。個人的な記念写真として撮ったことと、広告などへ使われるストックフォトとして販売できることは同じではありません。

必要な記録が残っていない場合は、推測で補いません。人物を特定できる素材や権利関係が不明な素材は、用途を限定するか、提出を見送ります。

04

現在の様子だと誤解されないか確認する

古い街並み、製品、制服、交通機関、医療や仕事の様子は、現在の状態と異なる場合があります。検索用情報に撮影時期や歴史的な文脈が必要なら、分かる範囲を正確に記録します。

古い写真を現在の状況のように説明してはいけません。価値は新しさだけではありませんが、いつの記録か分からない素材は購入者を誤らせます。

05

再利用した素材にも、新しい管理記録を付ける

確認日、元データの場所、権利記録、編集内容、検索用情報、提出先、提出結果を残します。元データと新しい提出ファイルを同じ番号で結び付けます。

再利用できた素材だけでなく、見送った理由も記録します。次にアーカイブを探すとき、同じ確認を最初から繰り返さずに済みます。

再利用前の5項目

  1. 最も元に近いデータがある
  2. 現在の画質条件で問題がない
  3. 人物・場所・作品の権利を確認できる
  4. 撮影時期と内容を正しく説明できる
  5. 新しい提出記録とバックアップを残せる