一度書き出したJPEGや動画を次の提出先に合わせて加工し続けると、圧縮や変換が重なり、どの状態が基準か分からなくなります。戻れる元データ、編集を再現できるマスター、提出用の書き出しを分けます。
元データは、撮影時の状態を保つ
RAW、撮影直後のJPEG、元動画、録音データは、原則として上書きしません。編集や変換は別のファイルまたは編集情報として残します。
元データがあれば、提出条件や編集方針が変わったときに最初から作り直せます。
編集用マスターには、仕上げを再現できる情報を残す
色、明るさ、切り抜き、修正、音、時間軸など、完成に必要な編集内容を保持します。使用した素材と設定が分かるよう、版と日付を付けます。
「最終版」という名前だけでは、次の修正が入ったときに区別できません。変更理由が分かる版名を使います。
提出先ごとに、マスターから新しく書き出す
画像サイズ、縦横比、色空間、形式、圧縮、動画の解像度、fps、音声などを、提出時点の条件へ合わせます。以前の提出ファイルを再圧縮して作りません。
複数の提出先で条件が同じでも、どこへ何を送ったかを記録できる名前や管理表を使います。
提出ファイルは作り直せます。基準となるマスターは戻れる状態で残します。
書き出したファイルそのものを確認する
マスターが正しく見えても、書き出し設定を間違えることがあります。提出するファイルを開き、寸法、向き、色、階調、ノイズ、修正跡、動画の最初と最後、音声を確認します。
ファイル名だけで判断せず、実際に送るデータを確認します。
元データから提出までを、一つの番号で結ぶ
元データ、編集マスター、提出ファイル、検索用情報、権利書類、提出結果を、変わらない素材番号で結びます。
提出ファイルを作り直しても、どの元データと編集から生まれたかを追跡できれば、修正や再提出を安全に行えます。
三つを分ける
- 元データ:撮影時の状態を保つ
- 編集用マスター:仕上げを再現する
- 提出ファイル:提出先の条件へ合わせる
- 書き出し後の実ファイルを確認する
- 同じ素材番号で履歴を結ぶ
