思いどおりの構図を作ろうとすると、通行人を邪魔に感じることがあります。しかし、公園、道路、神社、市場、遊歩道は、もともと多くの人が使う場所です。そこでは撮影者のほうが、一時的に場所を使わせてもらう立場です。

01

使う場所は必要最小限に

バッグ、三脚、照明、待機中の人で通路をふさがないようにします。静かな場所では、大声で指示を出さないことも大切です。三脚や照明を設置するときや、仕事として撮影するときは、事前にその場所の規則を確認します。

その場所へ入れることと、自由に撮影を行えることは同じではありません。必要に応じて、管理者に撮影の内容を説明し、許可を得ます。

02

人が多いときは、まず時間を変える

人の写っていない構図が必要なら、人の少ない時間帯を選びます。平日の朝、開場直後、天候が変わる時間、季節ごとの人出を調べれば、周囲の人へ移動をお願いせずに撮影しやすくなります。

ただし、早い時間なら必ず空いているとは限りません。配送車、清掃や点検の作業、予定外の催しなどが入る場合もあります。別の構図や撮影場所も、あらかじめ用意しておきます。

通行人が撮影現場に入り込んでいるのではありません。私たちが、その人たちの日常の中で撮影しています。
03

協力者への配慮は行動で示す

モデル、家族、施設の担当者、撮影が終わるまで待ってくれる人は、それぞれの時間を使って協力しています。何を撮っているのかを説明し、協力へのお礼を伝えます。周囲への負担が大きくなったら、撮影を中断する判断も必要です。

その場での振る舞いは、その日の撮影だけの問題ではありません。次に同じ場所を使う撮影者が歓迎されるかどうかにも関わります。

04

編集は、配慮や許可の代わりにならない

静止画では、偶然写り込んだ小さな物を編集で取り除ける場合があります。しかし、編集は撮影計画や権利確認の代わりにはなりません。最初から不要な写り込みを避けて撮るほうが確実です。

動画では、人物、影、反射が動くため、あとから自然に消すことがさらに難しくなります。撮影前に周囲を確認し、問題の少ない構図を選びます。

撮影を始める前の確認

  • 撮影場所の規則と、仕事での利用に関する制限を確認する
  • 周囲への負担が少ない時間と、別の構図を用意する
  • 通路や出入口に機材を置かない
  • 協力者へ撮影の内容を分かりやすく説明する
  • ごみや荷物を残さず、元の状態で退出する