権利の確認は、撮影前の説明から始まり、撮影データを保存した後まで続きます。目的は書類を集めることではありません。撮影に関わる人が用途を理解し、提出する一つひとつの素材に、正しい許可の記録を結び付けることです。
同意を求める前に、用途を説明する
ストックフォトとして販売すること、海外を含む購入者が利用できること、どの広告や記事に使われるかを撮影者が事前に選べないことを説明します。報酬、写真の受け渡し、本人が避けたい用途、ストックサイトが定める利用上の制限についても、撮影を断れる段階で話し合います。
「撮影の練習」と「販売するための撮影」は、同じ依頼ではありません。撮影の目的が変わったなら、改めて説明し、同意を確認します。
顔が見えなくても、個人を特定できる場合がある
声、入れ墨、特徴のある服装、体の一部、一緒にいる人、周囲の場所などから、本人を特定できる場合があります。Adobe Stockの現行案内では、顔が見えなくても人物を特定できる素材や、特定できる声を含む音声・動画に、人物の使用許諾書が必要になる場合があります。
写真の中央だけでなく、背景まで確認します。主役の人物から許可を得ていても、背景に写った別の人物の許可まで含まれるわけではありません。
使用許諾書は、氏名だけで管理せず、撮影日と対象素材に結び付けます。
撮影内容を覚えているうちに記録する
氏名、撮影日、撮影内容、署名、立会人、未成年者に関する条件を確認します。必要な項目や書式は販売サイトによって異なり、変更されることもあるため、提出先の最新の書式と確認項目を使います。
販売サイトが本人確認用の写真などを求める場合は、その条件に従います。ただし、許諾書には個人情報が含まれます。一般公開する写真一覧、関係のない人と共有するフォルダ、納品用データに入れてはいけません。
人物だけでなく、画面全体の権利を確認する
企業のマーク、商品の箱、絵画、壁画、地図、画面表示、入れ墨、特徴のある製品、室内、建物、撮影場所の規則は、それぞれ別の確認が必要になる場合があります。一つの企業名を消しただけで、残りの内容を販売できるとは限りません。
Adobe Stockの現行案内では、特定できる人物や私有地などに第三者の権利が関わる可能性があり、公式の制限一覧もすべての対象を含むものではないと説明しています。販売サイトの規則だけで判断できない具体的な法律問題は、その地域の専門家へ確認します。
人物、撮影日、許可範囲で素材と書類を結び付ける
同じ人物を何度も撮影している場合、名前だけではどの許諾書がどの素材に対応するか判断できません。撮影日、撮影内容、参加者、素材のまとまりを記録し、提出前に組み合わせを確認します。
記録が足りない、内容がはっきりしない、どの撮影の書類か判断できない場合は、その素材を提出しません。入力欄を埋めるために、似た名前や近い日付の書類を選んではいけません。
人物を撮影した素材を提出する前の確認
- ストックフォトとして世界の購入者へ提供されることを説明する
- 報酬、写真の受け渡し、望まない用途について話し合う
- 提出先が指定する最新の使用許諾書を使う
- すべての人物、音声、物、作品、撮影場所を確認する
- 各素材に正しい許可の記録を結び付ける
2026年8月27日確認:Adobe Stockの人物使用許諾書に関する要件、第三者の権利に関する案内。規則は変更されるため、提出時にも最新情報を確認してください。
