中古のカメラやレンズを選ぶこと自体は、悪い判断ではありません。注意したいのは、表示価格だけを比べて、検品、保証、返品の送料、確認にかかる時間、撮影できなかった場合の損失を見落とすことです。
商品だけでなく、問題が起きたときの対応も含めて買う
専門店や大手販売店では、個人間取引より価格が高い場合があります。その差額には、商品の検品、状態の説明、返品期間、故障時の問い合わせ先が含まれていることがあります。実際に返品しなくても、こうした対応には価値があります。
購入前に、返品を受け付ける相手、確認できる日数、初期不良の条件、返送料の負担、返金方法を確認します。商品ページ、状態の説明、製造番号、領収書も保存しておきます。
電源が入るだけでは、動作確認にならない
最初は動いても、実際の撮影中に止まる機材があります。個人間取引で受取確認をする前に、自分が使う機能を一通り試します。
確認したいのは「電源が入るか」ではなく、「目的の撮影を最後まで終えられるか」です。
安く買っても、故障すれば費用と時間がかかる
個人間取引で購入した電動スライダーが、最初の確認では動いたものの、その日のうちに故障したことがあります。話し合いの末、商品代金は返金されました。しかし、返送料や対応に使った時間は戻らず、指定された返金方法にも手間がかかりました。
すべての個人出品が危険という意味ではありません。ただし、当事者同士での解決が基本となる取引では、一度の故障で大きな値引き分が消えることがあります。
メモリーカードや保存用ドライブは、新品を選ぶ
メモリーカード、HDD、SSDは、使用するほど消耗します。中古品が過去にどれほど書き込まれ、持ち運ばれ、衝撃や高温にさらされたかを、購入者が正確に確認することは困難です。
記憶媒体は、問い合わせ先が明確な販売店から新品を購入し、大切な撮影の前に動作を確認します。カード代より、撮り直せないデータを失う損害のほうが大きくなります。撮影後は別の場所へコピーし、正しく開けることを確認します。
購入先を選ぶ前に、確認項目を決める
まず、その機材で何を撮りたいのか、どの機能を使いたいのかを書き出します。必要な確認を返品期限内に終えられる購入先を選びます。構造が単純で、その場で状態を判断しやすい小物なら、個人間取引が合う場合もあります。電子機器や仕事で必ず使う機材では、問い合わせ先や返品条件を重く見ます。
購入するときは、その時点の返品・保証条件を必ず確認します。規約は変わります。一度丁寧に対応してもらえたとしても、次回も同じ対応になるとは限りません。
表示価格が最も安い出品が、仕事で安心して使える最良の選択とは限りません。
購入前に確認すること
- 必要な機能と確認方法を書き出す
- 現在の返品・保証条件を読む
- 商品ページ、製造番号、領収書を保存する
- 受取確認の前に、実際の作業を最後まで試す
- 記憶媒体は新品を選び、すぐにバックアップする
