Log撮影では、明るい部分から暗い部分までの情報を残すため、明るさの記録方法を変えます。撮影直後の映像全体が白っぽく、彩度とコントラストが低く見えるのは、完成前の状態だからです。

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Logは共通のファイル形式ではない

Logは、さまざまな圧縮形式、保存形式、ビット深度、色の記録方法と組み合わせて使われます。圧縮されたLog動画もあり、8bitと10bitの両方があります。明るさと色の範囲をどのように記録するかも、メーカーやカメラによって異なります。

LogとRAWは同じではありません。RAWは、センサーが記録した状態に近い情報を、対応ソフトで後から読み取ります。Logは通常、カメラ内部で処理した映像を、撮影後に明るさや色を調整しやすい状態で保存します。

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白っぽい映像は、色調整前の状態

Logは、明るい部分と暗い部分の情報を撮影後に使いやすい形で記録します。ただし、センサーが記録できなかった情報を新しく作ることはできません。真っ白になって情報を失った部分、黒くつぶれた部分、外れたピント、不適切な照明は元に戻せません。

見慣れたコントラストと色へ戻すには、編集ソフトの色管理、カメラに合った色変換、手作業での調整などが必要です。それまでは、仕上げ前の素材です。

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Logの明るさは、カメラごとに決める

「Logは必ず明るめに撮る」という方法を、すべてのカメラへ同じように当てはめることはできません。基準となるISO感度、明るい部分の残し方、ノイズの出方、確認機能、推奨される明るさは、カメラとLogの種類によって異なります。

メーカーの最新の案内を確認し、明るさの分布を示す波形モニター、白飛びしそうな部分を縞模様で知らせるゼブラ、ヒストグラムなどを使います。重要な明るい部分を守り、人物の肌など主な被写体に十分な情報が残っていることを確認します。確認画面がきれいに見えても、測定表示で白飛びしている部分を無視できません。

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確認用LUTは、表示だけを変える場合がある

LUTは、白っぽく見えるLog映像を、撮影中だけ見慣れたコントラストと色で表示するために使えます。ピントや明るさを判断しやすくなり、撮影に参加する人にも完成後の印象を伝えやすくなります。LUTが確認画面だけに使われるのか、動画そのものへ記録されるのかを確認します。

撮影時に使ったLogの種類と色の範囲を、動画と一緒に記録します。同じ色変換を二度行うと、コントラストが強くなりすぎ、暗い部分や明るい部分の情報が失われ、色も不自然になります。好みの色味を加えるLUTが、すべてのカメラに正しい変換とは限りません。

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ビット深度で、色調整できる幅が変わる

Log動画は、通常とは違う形で色と明るさを記録します。大きく調整すると、8bitでは空や壁に縞模様が出たり、色が崩れたりする場合があります。10bitは記録できる段階が多いため、Logを大きく調整するときに有利です。ただし、撮影できなかった情報まで戻せるわけではありません。

同じ場面をLogと、カメラの実用的な通常設定で撮影します。実際に予定している色調整を行い、空、肌、影、明るい部分、ノイズ、書き出した動画を、納品時に近いモニター環境で比べます。

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仕上げ前の映像を、完成品として提出しない

投稿先が、色調整済みの動画を求めているのか、特定のLog形式を受け付けているのか、一般的な完成動画を求めているのか、最新の提出条件を確認し、それに合わせて書き出します。

書き出した動画を編集ソフトの外で開き、明暗差、色、明るさ、圧縮形式、解像度、fps、最初から最後までの再生を確認します。色調整の余地が必要で、完成まで同じ作業を続けられる場合にLogを使います。明るさを管理しやすく、色をほとんど変えない撮影なら、テスト済みの通常設定のほうが、短時間で安定した結果を得られる場合があります。

Logは、仕上げるための余地を残します。仕上げそのものを行う設定ではありません。

Log撮影を始める前に

  1. Logの種類、色の範囲、ビット深度、圧縮形式を記録する
  2. カメラごとの方法で明るさを決める
  3. 確認用LUTが表示だけか、動画そのものにも記録されるか確認する
  4. 正しい色変換を一度だけ行う
  5. 書き出した動画を編集ソフトの外で確認する