カメラ内補正、レンズ内補正、電子式補正、ジンバル、三脚は、それぞれ違う方法でカメラの動きを抑えます。大切なのは、手ぶれ補正が付いているかではありません。完成映像にどの動きを残し、どの揺れを取り除くのかを先に決めることです。

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完成映像に残す動きを先に決める

商品を固定して撮る映像、手持ちの人物撮影、歩きながら人物を追う映像、望遠レンズで細部を撮る映像では、必要な安定性が違います。設定や支え方を選ぶ前に、「完全に固定する」「わずかな手持ち感を残す」「滑らかに移動する」「被写体へ素早く反応する」のどれを目指すか決めます。

目的が決まっていないと、補正を強くすること自体が目標になり、カメラの動きが遅れて見えたり、途中で不自然に止まったりします。狙った動きだけが残り、必要な構図を保てているかで判断します。

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補正方法によって、抑えられる動きは違う

レンズ内手ぶれ補正は、主にレンズ内部の部品を動かします。カメラ内手ぶれ補正はセンサーを動かします。電子式手ぶれ補正は映像を切り取り、画面内の位置を調整します。ジンバルはカメラ全体の向きを制御し、三脚や一脚はカメラ本体の位置を支えます。

複数の補正機能を併用すると、うまく働く場合もあれば、不自然な動きが生じる場合もあります。レンズや記録設定によって使える機能も変わります。カメラとレンズの最新の取扱説明書を確認し、本番で使うファームウェア、レンズ、fps、解像度、画角で試します。

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三脚は、細かな揺れ以外も防ぐ

三脚を使うと、長い撮影や同じ構図を繰り返す撮影で、画面の位置、水平、高さ、カメラの場所を保ちやすくなります。カメラ内の補正で細かな揺れを減らせても、撮影者が少しずつ構図を変えてしまう動きまでは防げません。

三脚に固定したとき、静止状態を正しく判断する機材もあれば、補正機能によって画面がゆっくり動いたり、補正の細かな動きが映り込んだりする組み合わせもあります。機材の最新の取扱説明書に従い、本番前に補正を入れた状態と切った状態を比べます。

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歩き撮りで、補正の限界を確認する

歩き始め、停止、方向転換、速さの変更、段差、被写体へ近づく動きを撮ります。画面の中央だけでなく、四隅も確認します。中央は安定して見えても、電子式の補正が限界に達したとき、端が伸びる、揺れる、急に位置が変わることがあります。

本番で使う焦点距離とカメラの構え方で繰り返します。広い画角は歩行時の揺れを目立ちにくくしますが、遠近感と被写体までの距離も変わります。ジンバルでカメラの傾きを滑らかにしても、歩くたびに生じる上下の動きが残る場合があります。

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補正方法ごとの負担も考える

電子式手ぶれ補正では、画角が狭くなる、利用できる解像度が変わる、ローリングシャッターによるゆがみの見え方が変わる、追加の処理が必要になる場合があります。ジンバルなどは、重さや準備時間、電池、バランス調整に加え、操作部へ手が届きにくくなることも考える必要があります。三脚は移動しにくく、場所や撮影許可も必要になります。

これらの負担も撮影計画に含めます。最も強い補正機能ではなく、必要な撮影時間を通して、意図した動きを安定して繰り返せる最小限の組み合わせを選びます。

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一瞬ではなく、動画全体で確認する

本番に近い長さまで撮影し、最初から最後まで通常の速度で再生します。動き始めと止まる瞬間、水平、画面の端のゆがみ、急な補正、ピント、画角、構図が少しずつずれていないかを確認します。

短い完成動画として書き出し、実際の視聴サイズで確認します。カメラの小さな画面では滑らかに見えても、複数の動画をつないだときに、補正の動きが目立つ場合があります。

手ぶれ補正は、撮影意図に合う動きを残すために使います。

手ぶれ補正の確認方法

  1. 完成映像に残したい動きを言葉にする
  2. 本番と同じカメラ、レンズ、設定、支え方を使う
  3. 三脚使用時は、補正を入れた状態と切った状態を比べる
  4. 歩き始め、停止、方向転換、段差を撮影する
  5. 水平、構図、中央、画面の四隅を確認する
  6. 書き出した動画全体を通常の速度で再生する